バイオリンがやってきた
子供のころにバイオリンを習っていました。
ほとんど家では練習もしないで、日曜日の午後に個人レッスンを30分受けるだけのめちゃめちゃ不真面目な少年でした。
大人になって自分で収入を得るようになってから、思い切って手工品バイオリンを130万円で買いました。
裏面が一枚板の虎目がすごく美しくて、楽器が勝手にいい音で鳴ってくれたという感じがしました。
私はもともとお酒が好きで、会社帰りには必ず後輩をお供にして、居酒屋経由のスナック通いに精を出していました。
支払は現金ではなくて、クレジットカードです。
あるとき請求書を見てびっくりしました。2つのカードを合わせて1ヶ月で80万円も飲み食いに使っていたのです。
泣く泣く、所有しているバイオリンをヤフーオークションに出しましたが、最低落札価格に達せずに、空振りで、ザ・ピンチ!の状況でした。
しかし、そこに救いの神様が現れたのです!
その神様はなんと私が所有しているバイオリンの製作者でした。
もう歳をとって楽器を作れなくなってしまい、手元に気にいった楽器が残っていないので、譲ってほしいというのです!
一応、私にとっても宝物の楽器で・・・と、思わせぶりをして・・・でも、わたしのもとにあるよりも、きっとバイオリンも里帰りしたいとおもいますので・・・と、口八丁手八丁で、何と100万円で引き取ってもらいました。
クレジット会社への返済は無事に済んだのですが、残ったお金はさっそくお酒へと消えていきました。
明日は、中国製安価バイオリンの正体に迫ります!
なんと魂柱が倒れた状態で届いたので、魂柱を立てるところから始めなければなりません!
乞うご期待ください!